コンクリートミキサーメンテナンス作業における安全対策

お客様の課題は?

  • 電源遮断後メンテナンスを確実に行いたい
  • メンテナンス中の作業員以外の第三者が誤って電源を入れる事態を防ぎたい
  • 埃・粉塵が多い場所なのでミキサー本体には電気配線を引くことができない

メンテナンス作業中(清掃中・点検中)の予期せぬ事故が増加しています

原材料を練り混ぜする大型ミキサーは定期的なメンテナンスが必要となります。
しかし、ミキサー内を作業員が清掃中・点検中に誤って起動すると、切断・巻き込まれといった事故が発生してしまいます。
メンテナンス作業中にミキサーが誤作動する原因の多くは、作業中ということに気付かなかったために誤ってミキサーを起動してしまうという「人のミス」によるものです。

工業用コンクリートミキサーについては、コンクリートの原材料を強力なパワーで練り上げる強制練りタイプのターボミキサーや2軸型のパグミルミキサーなどが想定されます。

解決策なら!

  • 動力遮断を条件にミキサー部分の施術がロック解除をするので、メンテナンス中に第三者がスイッチを入れることを確実に防ぎます。
  • ドアのインターロックは、メカ式なので電気配線を必要としません。

「しくみ」によるコンクリートミキサーの安全対策

工業用コンクリートミキサーには、複数のアクセス扉があります。定期的な清掃のためにこれらのアクセス扉は、ミキサーの電源スイッチが機械的に分離された後にのみ許可されます。



「しくみ」により作業者がルールを守らないこと(うっかり・近道行動)による災害を防止します。

「しくみ」はトラップキーインターロックシステムで行います!

1. 予め定義されたキー操作により、危険エリアへのアクセス
(通常動力源を制御)を条件付けするキーシステム

  • 予め定義されたキー操作により、危険エリアへのアクセス(通常動力源を制御)を条件付けするキーシステム。点検作業中の不意な再起動を防ぎます。
  • キーは条件付けされた施錠と開錠により、安全時のみ危険エリアへの侵入を許可します。
  • 国際安全規格適合EN/ISO13849-1:2008 PLe
キーの抜き取りは、装置のエネルギー源を遮断することとなります。
(自動車のエンジンキー抜差し同様)
ドアロックは、キーが挿入されて回すとドアが開けられ、ドアが閉められるまでキーはトラップされて外すことができないため、機械はドアが開いている間に起動することはできません。

メリット

     
  • プラント内で作業する人への安全教育の簡素化となります。
  •  
  • ロックアウト・タグアウトより確実な安全対策が実施できます。

2. 電気配線不要で装置への取付が簡単

ボルトロック/ドアロックは電気配線不要なので、ミキサー本体に簡単に取り付け可能です。

メリット

  • 電気配線がないので水や粉体による電気的故障がありません。
  • 安全対策を実施することによる感電のリスクがありません。