赤外線サーモグラフィ応用検査システム
ホットメルト良否判定システム
圧着後の接着不良も見逃さない!ホットメルト良否判定システム
- 多彩な測定方法を装備
- 高速判定
- 赤外線サーモグラフィカメラを使用することにより、フラップを閉じた後のホットメルトの状態検査が可能!
本システムは、パッケージ成型ラインでのホットメルトの状態を瞬時に判断することが出来る温度情報を用いた画期的な検査システムです。
低価格の小型サーモグラフィを使用することにより、システムとしてのコストを高価なマシンビジョンシステムを導入した場合と比べ大幅に低減。従来からのマシンビジョンシステムではホットメルト状態判定は、ホットメルト塗布直後の形状を判断するため、トップフラップやサイドフラップ圧着後の接着不良の判定が出来ませんでした。
本システムではフラップ圧着後に表面に伝わったホットメルトの熱形状を判断するため、圧着後の接着不良も見逃すことはありません。
- 豊富なホットメルト検査機能を搭載
のり切れ、のり欠け、のり不足、のり過多、のり位置不良、のり飛び、圧着不良、高温、低温、強度や形状確認の参考データ - 温度分布情報のみで画像解析するため高速処理を実現
- サーモグラフィ型式:FLIR A35は小型ながら320×256ピクセルの高解像度
- ギガビット・イーサーネット装備で高速通信が可能
- PoE HUBを使用することによるシンプルなシステム構成
ホットメルト良否判定システムの特徴
- 高温部、低温部のエリア判定 カラー画像(RGB)の色成分によって高・低温部の面積や座標値を算出。複 数個所の同時検出も可能です。
- 基準温度判定 任意のエリア温度を基準として温度判定を行うことによって、朝晩や季節の 温度変化による閾値の変更頻度を減らすことができます。
- 位置補正機能 検査対象の温度エッジを抽出し、検査対象の動きに合わせて検査エリアを動 かすことにより位置補正ができます。
- NG画像表示機能 データを呼び出すことなく最終NG画像の確認ができます。
- 品種設定 品種や季節等の検査条件を保存しておき、選択して使用することができます。 (64件)
- PLCとの連動 DIOを使用しPLCからの様々な操作が可能です。
赤外線サーモグラフィ良否判定システムの概要
サーモグラフィ良否判定システムは、カメラ部に小型サーモグラフィを採用し、温度情報を用いた画期的な検査システムです。
取り込んだ熱画像を瞬時に解析し判定することが可能です。用途は豊富で製品パッケージを接着するホットメルトの異常検査はもちろん、ヒートシール検査、成型品の品質管理、食品製造時の温度管理、充填物の容量検査など、物体の表面に著しい温度変化が現れるワークに適用できます。
- カメラ部にサーモグフィを採用し、可視カメラでは写らない温度分布情報を撮影
- 質量 200g
- 外形寸法 46.6(W) × 49.5(H) × 104.1(D)mm のコンパクトなカメラ部は製造ラインへの設置が容易
- カメラ部は2種類あり、それぞれ320 × 256 、640 × 512ピクセルの解像度、また画角も3種類から選択可能
- ラベリング処理アルゴズムを装備し、エッジ抽出範囲内の温度判定、ピクセル判定(面積)、長さ判定が可能
- 高速処理で最大20種の同時判定が可能 (※カメラ台数・判定項目により異なります。)
- 最大240ms (250 回/分 )での高速判定にも対応(※カメラ台数・判定項目により異なります。)
- 様々なワークの最高温度、低平均ムラ等監視を行いヒーターなどの周辺機器に制御信号を出力
- 既設制御装置と通信による連携が可能
- 優れたユーザーインターフェースを装備し、お客さま自身での検査設定が容易
- 映像のズレを意識しないで検査設定できる自動補正機能を装備
- 視覚的に検査設定可能なグラフィック構成
- 自動検査による人件費削減
- 全数画像保存はもちろんNG画像のみ保存も可能なため品質管理データ蓄積が可能
- 保存された熱画像はピクセル単位で温度情報を記録しており、後から詳細な分析が可能であるため品質管理で威力を発揮
アプリケーション事例
- 食料、薬品パッケージのホットメルト接着検査
- プリンタ用紙、飲料、ビールなどの段ボールホットメルト接着検査(のり切れ、欠け、不足、過多、位置不良、飛び、圧着不良)
- カップ麺、菓子パッケージのヒートシール接着検査
(しわ、挟み込み、折れ曲がり) - ペットボトル成形時の温度管理、形状検査
- 食品製造時の品質管理
(温度管理、面積・長さ・幅検査等) - フィルム、紙への異物混入による圧着不良の検査
- 紙の温度分布確認
- 瓶詰飲料の充填容量可否検査
- ガスボンベのガス充填有無検査
- カレンダー装置の樹脂投入量制御
- ゴミピット、石炭、コークス等の発火物の温度異常の連続監視
- 場内、モータ、壁面等を異常発熱を検知し信号出力
- 耐火物劣化監視
- 運転開始時の予熱の管理
- リアガラスヒータの加熱状態確認
仕様
処理部基本仕様
型式 | GV-FW10N |
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CPU | Intel Core i7-6700 3.4GHz |
メモリ(RAM) | 16GB DDR4-2400 |
ブートディスク | SSD 128GB(C: 約 64GB/D: 約 55GB) |
USB | フロント:2 ポート (USB2.0×2) リア:4 ポート (USB2.0×2、USB3.0×2) |
モニター | VGA:1 ポート、DVI-D:1 ポート |
表示解像度 | カメラ接続台数 4 台以下:1280×1024 以上が表示可能なこと カメラ接続台数 5 台以上:1920×1080 以上が表示可能なこと |
LAN | 2 ポート (10/100/1000 base-T) イーサネット |
DI/DO | フォトカプラアイソレーション 24 点出力 /16 点入力 |
シリアルポート | 2 ポート [RS232C] |
OS | Windows10 IoT LTSC2019(64bit) |
開発環境 | Microsoft Visual C/C++ |
外形寸法 | 390(W)×133(H)×301.5(D)[mm] 但し、ゴム足寸法を除く |
質量 | 約 7kg(モニタ、マウス、キーボードを除く) |
電源 | AC100 ~ 240V 単相(Wide Range)350VA Max. |
動作温度範囲 | 0℃~ 40℃ 結露なきこと |
※1処理部には株式会社アルゴルの製品を使用しています。
※2モニタは付属しません。
処理部基本仕様
カメラ設定 |
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判定機能 |
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カメラ接続台数 | 1~ 6 台 赤外線サーモグラフィカメラ 型式:FLIR A35 と 型式:FLIR A65 は混在接続可能 |